新型コロナウイルスが収まるには2つのことしかない。
【集団免疫】
国民の6~7割に免疫ができること。ワクチンを使うのが普通。天然痘はこれで収まった。ワクチンを使わずに集団免疫ができるのを待つと、スウェーデンのように悲惨なことになる。国民が日本の十分の一もいないこの国で新型コロナによる死者は8000人を超えている。
ワクチンには副作用がある。副作用が怖い人は打たなければ良い。あなた自身が打たなくても、周りの人が打ってくれて、新型コロナに罹らなければ、あなたが新型コロナになることはない。それが集団免疫というもの。
みんながワクチンを打たなければ、現在のスウェーデンのように弱い年寄りは死んでいくしかない。何しろスウェーデンでは80歳以上の人や60歳以上で2つ以上の臓器障害を持つ人は新型コロナに罹っても始めからICUに入れてもらえないのだという。
さて、ワクチンが普及しても、それが効果を現すには2~3年かかるということが、これまでの感染症の経験からわかっている。ということはワクチンが期待される効果を発揮しても、東京オリンピックの開催は不可能だということだ。(10か国程度の国の、ごく限られた選手だけで開催するなら別だが。)
会場はとりあえず、新型コロナ専門病院に改装して犠牲者を少しでも少なくすべきだ。
【PCR検査】
感染症は感染者を隔離してしまえば、消滅する。感染者は治る人もいるし、死んでしまう人もいる。いずれにしてもウイルスは消滅する。結核やペストなどの感染症もこうして抑えてきた。
感染者の隔離には誰が感染しているか判別する必要がある。PCR検査は今ではそこら中で研究に使われている。自動化された検査機器まで日本で開発されている。
検体採取も唾液で可能なので、医師が関与しなくても可能だ。
PCR検査の感度は75%程度。これを低いと感じる人も多いが、病気の判定としてはかなりいいほうだと私は思う。癌など他の病気でも、切ってみて初めて確定することは多くの人が体験的に知っている。所詮100%の判定や99%の判定などありえない。PCRで陰性の人は新型コロナ・ウイルスがのどにない証拠だから、感染源としての危険性が少ないとされる。
東京など感染者が多いところでは、希望すれば誰でも何回でもPCR検査が受けられるようにすべきだ。
「経済を回す」と言って金持ちの暇人の旅行に1兆円以上の補助金をつぎ込むくらいなら、1回2000円のPCR検査が5億回分できる。ほぼ全国民が5回ずつ受けられる。
ほぼ全国民が3日に1回PCR検査を受け、感染判明者を隔離すれば、ほぼ1か月でウイルスはほぼ死滅してしまうだろう。
【経済と新型コロナ】
「ウィズ・コロナ」などという馬鹿なことをいう人がいるが、新型コロナを制圧しない限り、経済発展などありえない。
唯一あり得るのは「医療立国」だ。
中国はマスクの生産で儲け、かつ、各国に恩を売った。アメリカやドイツ、イギリスもワクチン生産で世界に貢献し、かつ儲けようとしている。
日本もPCR検査機器で世界に貢献できる。また、感染症対策に潤沢に国費をつぎ込めば、それが、現在の日本国民のためにもなるし、そこから世界のためになる技術が生まれてくるはずだ。
ウイルスばらまきのGoToトラブルなどやっているときではない。