沖縄の民家はどの家も瓦をしっくいで固めてある。
見栄えはイマイチだが、台風で瓦が飛んだ場合の被害の大きさを考えると納得。
瓦が飛ぶと、他の家の窓ガラスが割れる。破れた窓から風が吹き込んで家の屋根が飛ばされる。
なにしろ、台風の風は秒速60m(時速200km)を超えることさえあるから、瓦がこのスピードで飛んでくるととんでもない破壊力になる。直撃を受ければ人も死ぬ。
沖縄ではなかなか木がまっすぐ育たないらしく、立派な民家でも使っている柱は細い。それを何本も使っている。
家の周りは豊富にある琉球石灰岩の石垣で覆われている。頑丈な石垣が台風から家屋を守っている。
ところで琉球石灰岩は切り出したときは白いが、20〜30年で暗灰色に変色する。首里城の再建が続けられているが、長期にわたっているため、新しいところと20数年前に再建したところとでくっきりしたコントラストになっている。