去年(2017年)10月に母が亡くなり、私の成年後見人としての仕事は終了した。

家庭裁判所に電話で聞くと、終了手続きは、母の死亡診断書のコピーを送るだけでいいという。

年1回の報告のときには領収書や通帳のコピー、報告書など詳細な書類を送っていたのに、あっけない終了でした。

ネットで調べると、成年後見人が相続人でない場合には、相続人に財産を引き渡すために厳密な財務管理が必要なようだが、成年後見人が相続人の場合にはそれが必要ないので、簡単なようである。

成年後見支援信託は相続に時間がかかる

ただ、面倒だったのが預金の相続。

財産のほとんどを、家庭裁判所に無理矢理、「成年後見支援信託」にさせられていたのだが、その相続手続きには1ヶ月以上かかった。

まず、母が生まれてから亡くなるまでの戸籍を取り寄せる必要がある。

母は鹿児島市内で生まれたのだが、そのころ母の戸籍筆頭者は母の祖父で、祖父の戸籍は鹿児島県内の郡部だった。

そこから、鹿児島市内に移るのだが、そこで母の祖父から母の父に戸籍筆頭者が変わって戸籍も変わる。さらに母の父が亡くなって、戸籍筆頭者が母の兄に。その後、結婚して鹿児島県の郡部に引っ越す。それから、父と一緒に東京へ。父と一度、離婚してから復縁。さらに国が戸籍を電子化するにあたって、戸籍を新たに作り直す。

そうした戸籍を辿っていくと、あっという間に1ヶ月が過ぎてしまう。

さらに、信託銀行の事務作業の遅さ。

要求された書類を送って、次の手続きにかかるまでに1週間以上の日数がかかる。

結局、作業を始めてから、預金を引き出すまでに、1ヶ月半ほどもかかってしまった。

お粗末な戸籍電子化

預金の相続に必要な戸籍の取り寄せ。

正当な理由があれば、生まれてから死ぬまでの戸籍が関係する市町村で電子的にすぐに引き出せてしかるべきだと思う。

何しろ、随分前に戸籍は電子化しているのだから。

ところが、戸籍をホントに電子化するには紙に書かれた文字を読み取る必要がある。

そこで、役所は全国的にそうした手間のかかるホントの電子化はせずに、これまでの戸籍をすべて画像として「電子化」し、それとは別に新しい電子化した「新戸籍」をつくってしまった。

結果として戸籍を取り寄せるには「電子化した新戸籍」と「画像化した昔の戸籍」の両方を取り寄せることが必要になった。

戸籍1通に850円の手数料がかかる。郵送料などとあわせ、私の場合、戸籍取り寄せ費用は1万円以上に上った。