中央官庁のキャリア官僚はすごく優秀な人が多い。

話していると「やっぱ自分らとは違うな」と感じる。

しかし、彼らの組織としてのパフォーマンスはどうしてこんなに低いのだろう。

最も優秀な人が集まるという財務省。

その財務省が管理する国の財政は惨憺たるものだ。

国債残高は約1000兆円。国内総生産の約2倍。税収の約15倍。政府の活動を全部止めて税収を全額、借金返済に回しても15年間かかる借金というのは想像を超える。

 

外交官は昔からエリート中のエリートだ。

しかし、日本が外交上手だと思っている国民はいないだろう。

日本の外務省の情報収集能力はとても低い。

各国に立派な大使館を置いて、潤沢な資金を使っているが、役に立つ人脈は築けないのだろう。

安倍首相が外遊のたびに国民から集めた税金を各国にばらまいてくるが、それでも各国から情報をもらえない。

外交交渉を有利に進められない。

日本は思いやり予算や地位協定で米軍をもてなしてきたが、トランプと安倍との会談は日本が米国の属国であることを思い知らされる。

 

優秀な人が集まった組織が優秀でないのは、どこに問題があるのだろうか。

組織の方向性に問題があるのか。

制度的な問題が根ざしているのか。組織を導くべき政治家に問題があるのか。