4年前、母の成年後見人をそれまでの弁護士からわたしに替えてもらいました。
母の成年後見人になっていたのは当時50代の女性弁護士で、母のほかにも何人もの人の成年後見人になっているようでした。
しかし、収支を全く教えてくれなくて、きちんと母の財産を管理してもらっているのか不安でした。
はっきり言うと、母の財産を横領されていないか心配でした。
また、肝心の母にほとんど会ってもらうことができず、母の健康状態の変化に対応してもらうことができませんでした。
とても一人暮らしのできる状態ではなかった(だから成年後見人をつけることが裁判所から認められた)のに、介護ホームに入れる手続きをなかなかとってもらえませんでした。
母がホームに入った後は、住んでいた住宅が長期間、空き家状態になりました。不良が入り込んで火でも出さないかと心配でした。
母が入院したときも音沙汰なしでした。
弁護士事務所にはいつも不在で、携帯電話も弁護士のほうから番号を教えてくれたのに、携帯電話がつながることはほとんどありませんでした。(つながったのは3年あまりで1回だけでした。)
そんな状態でも成年後見人を替わってもらうことは非常に困難でした。
高齢で親が認知症になると、そして、私のように姉弟が不仲だと、成年後見人をつけるしか本人を保護する手だてがありません。
しかし、成年後見人制度は欠陥が多く、予想外の落とし穴が多くあります。
そうした現実をこれから述べて行きたいと思います。